[レンタル&プロのサービス活用編]
■自分の時給を意識して、「持たない」「時間をかけない」を重視
花輪夫妻が節約生活のルールとして重視しているのは、できる限り「持たない」こと、そして「時間をかけない」ことだという。「持たない」を考えるにあたっては、保管コストまで含めて検討することが重要になる。購入代金だけでなく、利用頻度や保管コストを鑑みて、借りる方が安いと判断すれば、積極的にレンタルを活用すべきだという考え方だ。製品の購入だけでなく、賃貸アパートや、レンタカーなどのサービスを利用する際にも、同様に判断することができる。「DMM.com」などでは洋服やスポーツグッズなど様々な製品がレンタルできるサービスもある。
一方、「時間をかけない」には、何でも自分たちでやろうとしない、という考え方がその基本にある。自分で作業をするときでも“時給”(コスト)が発生しているというのが、花輪夫妻の考え方。実際、家事などを、専門家にアウトソーシングする方が、むしろ効率的な成果が得られる場合がある。割安なプロ(に近い存在)のサービスを探しておき、必要に応じて依頼すると便利だ。
そのほか、花輪夫妻が最近、注目しているのは衣替えのクリーニングの際にそのまま半年間預けておけるサービスだという。プロの仕事がネットで格安で依頼できる上、洋服などを預けることでクローゼットの整理にも役立つ。こうしたネットを利用する新サービスにも注目したい。
■花輪夫妻が語る家計改善テクニック
【技その10】利用頻度が低いものは“いろいろレンタル”を活用
「DMM.com」は幅広い商品がレンタルできて便利。ずっと読みたかった漫画をまとめて30冊レンタルしたところ、価格は送料込みで2190円。購入すると1万円以上かかるのでおトクでした。私が持っているものと同じスーツが10分の1の値段でレンタルに出ていたのにはさすがにショック。購入額を利用回数で割る発想を持つと、レンタルのお得さが分かります。
【技その11】季節ものの保管もOKのネット宅配クリーニング
衣替え時のクリーニング代はバカにならないので、我が家ではなるべく自宅の洗濯で済ませますが、ネット宅配クリーニングも利用します。ぞうさんクリーニングはバッグに洗濯物を「詰め放題」で5980円から。事前にバッグが届き、洗濯物を詰めて送ります。日程指定やコンビニ持ち込みもでき、共働き夫婦には便利。
指定枚数までの洗濯に半年間の保管が付加された「預かるゾウ」というサービスもある。
【技その12】プロ並みの仕事で料金格安、シルバー人材センター
掃除などの家事をプロに頼みたい場合、まず検討してみたいのが各地域のシルバー人材センター。リタイアした高齢者にさまざまな仕事をあっせんしており、あまり高度な作業でなければ通常の業者の半額程度の金額で家事などを依頼できます。私も披露宴の招待状の宛て名書きをお願いしたことがあります。
(価格は東京都目黒区の例)
【技その13】スカイプ利用で格安、マンツーマン英会話
英会話スクールには私も過去かなりのおカネをつぎ込んできました。ところが最近ではITの進化でおカネをかけずに学べる環境が整っています。スカイプ経由でフィリピン人の英語講師に格安レッスンを頼めるサービスが続々登場。定額の月会費制ですが、何度も利用して最短で英語をたたき込みましょう。
フィリピン人講師は高学歴の講師がそろい、英語力は高い
先週に引き続き今回も、人気FPである花輪陽子女史の具体的な節約テクニックをご紹介したいと思います。今回のポイントは「レンタル」、「プロのサービス」、そして「ネットの活用」ですね。
具体的には以下のサービスが紹介されております。
1.「DMM.com」は幅広い商品がレンタルできる。漫画をまとめて30冊レンタルしても、価格は送料込みで2190円。スーツは10分の1の値段でレンタルされている場合もあり、購入額を利用回数で割る発想を持つと、レンタルのお得さが分かる。
2.ネット宅配クリーニングである、ぞうさんクリーニングはバッグに洗濯物を「詰め放題」で5980円から。
3.掃除などの家事をプロに頼みたい場合、検討してみたいのが各地域のシルバー人材センター。リタイアした高齢者にさまざまな仕事をあっせんしており、あまり高度な作業でなければ通常の業者の半額程度の金額で家事などを依頼できる。
4.スカイプ経由でフィリピン人の英語講師に格安レッスンを頼めるサービスが続々登場。定額の月会費制で3000円など。
なるほど!色々なサービスがあるものですねぇ。DMM.comは記者も利用していますが、費用としてはおそらく送料がかかる分、CDやDVDレンタルを利用するのであれば、ツタヤなどの店舗に直接行くほうが安くなるのではないかと思います。しかし特筆すべきはその豊富なラインナップですね。
コメントされている漫画もそうかもしれませんが、スーツなどの衣類も含め、多くの商品がレンタルされています。これらをフル活用すれば、新品を買うよりトータルコストはぐっと安くなりそうです。
また、ネット宅配クリーニングという業態は知りませんでしたが、バッグに「詰め放題」というのはなかなか優れた広告メッセージですね。
次の、家事代行を依頼する場合、各地域のシルバー人材センターを利用する手があるというのも知りませんでした。家事援助が1時間1,070円〜というのが高いのか低いのかよくわかりませんが、少なくとも業者のマージンが乗っていない分は安いのでしょうね。
最後のスカイプ英会話サービスも興味があるものの1つです。記者自身はどうも電話やテレビ電話が苦手ですので、英会話をするのであればリアルの方がよいですが、しかしそれも単なる「慣れ」の問題かもしれませんね。使ってみると意外に満足度は高いのかもしれません。
もしかすると費用だけでなく、わざわざ英会話学校に出向く時間が節約されるメリットも大きいかもしれませんね。時間は有限、1日は24時間しかありませんから、移動時間を削れればその分、本を読んだり、ゆっくりできます。そういう観点から積極的にこういうサービスを選ぶ人もいるのかもしれません。
ちなみにフィリピンは日本に比べれば圧倒的に貧しい国ですから、経済支援であったり、国際貢献という観点でも意味のあることだと思います。
そんなわけで今回も、なかなか目からウロコな情報でしたね。
しかしより本質的に意味があると思うのは、花輪夫妻が節約生活のルールとして重視している以下のポイントではないかと思います。
・できる限り持たないこと
・時間をかけないこと
特に前者の「持たない」を考えるにあたっては、保管コストまで含めて検討することが重要になる、というのはその通りでしょうね。たとえば上記の女性のスーツの例で考えると、仮に定価が5万円、レンタル代を5,000円/回、利用回数を季節も考え年3回とすると、3年間のコストは以下の通りとなります。
・レンタル : 5,000円×9回=45,000円
・購入 : 購入代金50,000円+クリーニング代2,000円×3回=56,000円
もちろん、利用回数がもっと多い場合や、利用年数がもっと長い場合には購入してしまった方がだんだんお得になってくると思いますので、一概にレンタルがいい、購入がいいとは言えませんが、大切なのは購入する前に、こういう利用回数やメンテナンスコストも含めたトータルコストを検討してみる習慣ですね。
もちろん購入には経済合理性だけでない、「所有する喜び」のようなものがあるのは分かりますが、一方でそうやってどんどん購入していけば家が手狭になってしまうという、新たな「保管コスト」も発生してしまいます。
そうした点も考えて購入習慣を見直していくことも重要ですね。参考になさってください。
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