もうすぐボーナスの時期ですね。ずっと欲しかった洋服を買おうと思っている人もいるかもしれません。旅行の予定も立てたいですね。でも、ボーナスを全額使うのは待ってください。
支出には家賃や食費や光熱費のような毎月決まってかかる支出とそうではない支出(臨時支出)があります。臨時支出には突然の冠婚葬祭など予測できない支出もあれば、火災保険料や更新料の支払いなどあらかじめ予測できる支出、大きな買い物や旅行など計画を立てられる支出とあります。
あらかじめ臨時支出への予算と対策を立てておけばさらに貯め上手になることができます。臨時支出の備えがあれば生活口座と貯金口座の間のガードとなり、貯金には手をつけなくて済むからです。
臨時支出はボーナスから
1年間の臨時支出としては手取り年収の10%程度をみておくとよいでしょう。手取り年収280万円なら28万円程度ですね。このお金をどこから持ってくるかというとボーナスなど臨時収入が最適です。夏のボーナスが手取りで20万円出るのなら半年分の臨時支出14万円(5%)を生活口座から分けておきましょう。ボーナスが出ないという人は毎月の収入から10%程度臨時支出用に貯めたいところです。
臨時支出の金額は家庭によっても変わります。持ち家がある人は固定資産税の支払いもありますし、マイカー保有者は自動車税の支払いがあります。自分の臨時支出を正確に把握するには1年間家計簿をつけることをおすすめします。できれば数年間家計簿をつけ続けるとよりぶれない予算を立てることができるでしょう。
家計簿をつける際に臨時支出が分かるようにしておきましょう(紙の場合はマーカーをしたり、エクセルの場合は臨時支出でソートをかけられるようにします)。
お金は3つの口座に分ける
臨時支出用の貯めは生活口座(普通預金)や貯金(定期預金など)とは別にしておきましょう。この口座はいわば消火器のようなものです。ここぞといった時に使う口座ですから換金しやすいかたちで持っておきましょう。
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)やネット銀行の期間が短い定期預金などが向きます。数日で引き出すかもしれないというお金ならMRF、1カ月以上預ける予定があるのならネット銀行の定期預金が金利が高くておすすめです。
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)
投資信託の一種で安全性の高い公社債などで運用されている。証券会社の総合口座で提携ATMから引き下ろしたり入出金が便利。年利は0.07%程度。
ネット銀行
大和ネクスト銀行 : 1カ月0.15%、3カ月0.20%、6カ月0.25%、1年0.30%(10万円以上300万円未満)
じぶん銀行 : 1カ月0.04%、3カ月0.3%、6ヶ月・1年0.2%
6月となり、サラリーマンの方々にとっては待ちに待ったボーナスの支給日がいよいよ近づいていきました。長引く景気低迷や、雇用体系の多様化により、残念ながらボーナスがない方も多いのではないかと思いますが、それでも全般的に見れば大きな消費が起こる時期ですね。
日本経済を少しでも元気にするためにしっかり使おう!と大局的に考えて消費する人は少ないとは思いますが、いくばくかでも消費に回していくことは自分にとっても、経済にとっても、もちろん良い事ですね。お金は使うためにあるわけですし。
しかしながら、無計画に使って後で困った事にならないようにはしたいものです。
特に困るのは毎月の生活費ではない、臨時費用ですね。臨時収入であるボーナスの支給時期と、臨時費用の支払い時期が同じであれば困りませんが、大抵の場合、そううまくは行きません。
上記コラムでは、人気FPである花輪女史が臨時費用への備えの必要性を説いておりますが、その中であげられている臨時費用が
・友人の結婚式などの冠婚葬祭費用
・海外旅行
・賃貸の更新料
・車検などのクルマの維持費
ですね。確かに、特に20代〜30代の資産形成層にとってはどれも頭の痛い問題です。さらに全く想定していなかったとすると、その痛みは激痛に変わりますね。
まずはこれらの臨時費用が年間いくらくらいかかるのか、それを乗り切るためにいくらくらいの貯金が必要なのか、概ね計画しておく必要があります。
かく言う記者も若かりし頃は、上記費用を念頭に毎月の貯金計画を立てていた思い出があります。さらに言えば、車の維持費に含まれますが、毎年の税金と、平均すれば年1回はお世話になっていた駐車違反などの反則金も計画に組み入れておりました、ハイ。
最近ではめっきりお巡りさんのお世話になる機会は減りましたが、若い頃は、免許の点数より、反則金の出費の方が痛かったですねぇ。
そんなわけでいくらかは忘れましたが、年間40万円分くらいはボーナスからの資金も含め、「別腹」として、口座そのものも分けていた記憶があります。
もちろんこの臨時支出の総額は人によって様々ですし、海外旅行に行くのかどうか、クルマを持っているかどうか、賃貸かどうかでも大きく異なりますので、ご自分にあった計画を立てればいいと思いますが、上記コラムではその目安として「手取り年収の10%」としています。
どうでしょう?平均すれば、まぁそんなものなのですかね?記者の若かりし頃の手取り年収はもちろん400万円をはるかに、大きく下回っておりましたが・・・。
その臨時支出用の資金の工面方法としては、コラムでは、ボーナスから捻出することを推奨しているわけですが、では具体的にボーナスの何割を「臨時支出用資金」に振り向ければいいのでしょうか?
仮にボーナスが夏冬あわせて4ヶ月分だとすると、4ヶ月/(12ヶ月+4ヶ月)=25%。年収の25%はボーナスということになります。臨時支出用の資金が年収の10%ということですから、25%の中の10%。つまり「ボーナスの4割を臨時支出用にキープしておくべし」ということになりますね。
「4割をキープしないといけない」と考えると少し重い気もしますが、逆に「残りの6割は自由に使ってよい」と捉えれば、もう少し前向きになれるかもしれません。いずれにせよ、「6割は使い、4割は残しておく」というのは何となく収まりがいい配分ですね。
もちろんボーナスが4ヶ月以上あったり、あるいはそれ以下の場合は、また計算が異なりますのでご注意ください。
さて、上記コラムでは「臨時支出用の貯めは生活口座(普通預金)や貯金(定期預金など)とは別にしておきましょう」と指摘しております。これは素直に納得できるアドバイスですね。生活口座に入れるといつの間に使ってしまうかもしれませんし、貯金に入れると取り崩すことが習慣になってしまいます。
また臨時支出用の口座を別に作っておけば、家計簿をつけなくても毎年どれくらいの臨時費用が発生するのか、検証するのも容易ですね。参考になさってください。
最後にその資金の運用先として、MRFや大和ネクスト銀行、じぶん銀行が例示されておりますがいかがでしょう?期間の短い運用の金利が高いということだと思いますが・・・やはりここには、そうした短期資金の運用先として最適な、SBI新生銀行の「2週間満期預金」と、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」を加えておきたいですね。この2つの短期預金の現状の金利は以下の通りとなっています。
・SBI新生銀行「2週間満期預金」 : 0.20%
・東京スター銀行「スターワン1週間円預金」 : 0.25%
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