世の中には預金・貯金が得意な人とそうでない人がいますね。その境界線はどこにあるのでしょうか?
かく言う記者はこんなコラムを書かせていただいている通り、預金は得意と言うか苦にならない方です。その理由を「そういう性格だから」と簡単に片付けてしまっては身も蓋もありませんので、もう少し掘り下げるとこういうことかもしれません。
・歳相応の預貯金がないとやっぱり不安
・お金が貯まっていくのはうれしい
・コツコツ預金することや節約することはそれほど面倒ではない
「不安」と「期待」がモチベーションを生み、「具体的な方法」が後押しする、という図式は、よく考えれば何でも共通ですね。
記者が真っ先に連想したのは「転職」です。転職も、今の仕事への不安・不満と、新しい仕事への期待、そして友人・知人からのお誘いや、転職支援サービスなどが後押しとなって実現するのではないでしょうか?
逆に言えば、どれか1つでも欠けていれば、預金も転職も、なかなか実行は難しいと言えるのかもしれません。
もちろんどちらも、「必ずしなければいけない」と言うような筋合いのものではありませんし、「オレには預金も転職もいらないだ!」という人がいたとしても、それはその人の考え方ですから、周りの人がとやかく言うべきものでもありません。
しかし。
預金で言うと、「歳相応の預金がないとやっぱり不安」とか、「お金が貯まっていくのはうれしい」という思いやモチベーションはあるのに、面倒くさくて全然出来ていないという場合は、後で後悔するのは目に見えていますし、なかなか取り返しもつきません。
そういう方はやはり普段の行動を今すぐ改善する必要がありますね。そうした場合に参考になりそうなのが上記コラムでありまして、「花のズボラ預金」として、「ズボラな筆者の方が実践されているズボラな預金方法」が紹介されています。具体的にはこういうことですね。
1.給与振込口座以外に、生活費用の口座と、家賃用の口座を作る。
2.給与振込口座から3ヶ月分の生活費と家賃を払い出し、それぞれ生活費口座と家賃口座に入金する。
3.毎月給料日になったら生活費口座から、月の生活費の半分を引き出し、家賃口座から家賃の振込をする。
ポイントとしてはこういうことのようですね。
・自分の全財産を良い意味で把握しない
・給与が振り込まれる口座に勝手に預金させる
分かる気がします。
・・・けれど。
どう考えても計算が合わないですね。生活費口座と家賃口座に3ヶ月分振り込む意味がまずよく分からないことに加え、給料日になっても生活費口座と家賃口座から出金する一方であれば3ヶ月で底を尽くことになります。
さらに生活費口座から月の生活費の「半分」を引き出す意味もよく分かりません。一度に出金するのではなく、2週間に一度、分散して出金した方が節約につながる・・・ということなのですかね?
とにかく何かが説明から抜け落ちているようで、このまま実行してもすぐに破綻してしまいますが、ただエッセンスとして、「財布に必要以上のお金を入れておかない」のと同じで、「口座に必要以上にお金を入れておかない」のが預金に有効だというは理解できます。
なので記者が校正するとすればこんな感じですかね。
1.給与振込口座以外に、生活費用の口座と、家賃用の口座を作る。
2.毎月、給与振込口座から1ヶ月分の生活費と家賃を払い出し、それぞれ生活費口座と家賃口座に入金する。
3.給与振込口座に残った預金がそのまま貯金となる。
いかがでしょう?これならズボラな方も大丈夫でしょうか?
さて、この3つの口座について、筆者の方は以下のイメージを持っているようです。
・給与振込口座 : メガバンク?
・生活費用口座 : メガバンク
・家賃用口座 : ネットバンク
読者の皆さんならどうでしょうか。
大切なポイントは、どの口座もネット振込を使うことが前提になっていると思いますので、他行への振込手数料が無料の口座を選ぶべき、ということですね。その点では現状、候補となるのは、
・SBI新生銀行
・住信SBIネット銀行
・大和ネクスト銀行
の3つの銀行口座になるのではないかと思います。
これらの中で、給与振込口座=メインバンクにするには、
・各種公共料金やカード、携帯電話の引き落としができる
・何かあった場合に店舗に相談にいける
・普通預金や短期の定期預金の金利が高い
といった条件を満たす銀行を選ぶ必要があり、そういった点ではやはりSBI新生銀行ですかね。
次に生活費用口座ですが、普段使いをすることを考えれば、コンビニや郵便局のATMを無料で利用できる住信SBIネット銀行が良さそうです。
残る大和ネクスト銀行はキャッシュカードを発行していませんので、これらの中では家賃用口座として利用するのが良さそうですね。まとめるとこうなります。
・給与振込口座 : SBI新生銀行
・生活費用口座 : 住信SBIネット銀行
・家賃用口座 : 大和ネクスト銀行
ちなみに。
給与振込口座を変更することが難しい場合もあるかもしれません。あるいはすでに多くの引き落としがなされているので変更するのが面倒というケースもあると思います。
そうした場合の裏技としては、大和ネクスト銀行の「資金お取り寄せサービス」を利用するという手がありますね。これは毎月決まった日に、決まった額、大和ネクスト銀行が、給与振込口座の普通預金からお金を振り替えてくれるサービスです。これを利用すればこうした活用方法も可能ですね。
・給与振込口座 : メガバンク
→自動振り替え→ 大和ネクスト銀行 ※資金お取り寄せサービス
・生活費用口座 : 住信SBIネット銀行 or SBI新生銀行
・家賃用口座 : 住信SBIネット銀行 or SBI新生銀行
こうすると、給与振込口座にほとんど手をつけないので、本当に自分の財産がいくらあるか分からなくなるかもしれませんね。まったく分からなくなるのも、それはそれで問題かもしれませんが・・・。
この「ズボラ預金」スキーム。預金を増やそうと思っていてもできない人は参考にしてみてください。
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