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貯金・定期預金コラム:
ネットバンキング不正から預金を守るには?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2012/10/25 <毎日JP

ネットバンキング不正:ウイルス「スパイアイ」など検出




編集部からのコメント

オンラインでのサービスがどんどん便利になり、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末なども普及する中で、インターネットはますます我々の生活に浸透していっておりますね。

以前は50歳くらいでデジタルデバイド、つまりパソコンを使える世代と使えない世代とのボーダーラインがあったわけですが、インターネットの普及期から20年近く経ち、今や60代でも多くの方が何らかの形でインターネットを利用しているのではないでしょうか?

同様に以前は、どうもネットは怖いので、クレジットカード決済は利用したくないし、ネット振込すら怖いという方もいたわけですが、そうしたネット取引への警戒感が強い方も減っているのではないかと思います。

その証拠にネット銀行の口座数は全般的に順調に拡大しているようですし、インターネットショッピング大手である楽天の業績もうなぎのぼりですね。

一方で、より多くの方がインターネットの便利さ・快適さを享受しているのはもちろんいいことなのですが、大変残念なことに、一定割合でネット犯罪が起こっているのも事実です。

もちろんリアルの世界でも犯罪は起こっているわけですし、むしろ犯罪の発生率や、悪質さ、被害額はリアルの世界の方が圧倒的に大きいわけですが、だからと言って、ネット犯罪への警戒心が弱まるのもよくありませんね。

銀行の預金取引におけるネットサービスといえばインターネットバンキングですが、このネットバンキングでも残念ながら不正な取引というのは起こりえます。

上記記事では中国人組織によるネットバンキングの預金不正送金事件が取り上げられており、不動産会社の預金口座から500万円が不正に送金されたようですが、気になるその手口が紹介されております。

今までこうしたネットバンキングの不正と言えば、銀行を騙るメール=フィッシングメールが届き、利用者から直接、口座番号や暗証番号、乱数表の全組み合わせを答えさせる、という古典的といえば古典的な手口だったわけですが(それでもそれなりの被害が発生しておりましたが)、今回の事件では「スパイアイ」や「ブザス」と言ったコンピューターウイルスを利用した、より近代的な手口だったようです。

フィッシングメールよりもこうしたコンピューターウイルスを利用したものの方が得体の知れない怖さを感じますし、よりネット犯罪のイメージに近いものと言えます。

しかし。

よくよく考えれば今時、ほとんどの銀行のネットバンキングで乱数表を導入しています。この乱数表は物理的にパソコン内に保存されているものではありませんので、ウイルスで口座番号や暗証番号が流出したとしても、それだけで不正送金されることはありませんね。

もちろん犯罪者側が、ウイルスを使って乱数表の組み合わせを全て収集することは不可能ではないかもしれませんが、全部の組み合わせを収集するまでに相当の時間がかかりますね。

加えて、その時入力した数字が一体、乱数表のどこに当たるのかを把握しようと思えば、それなりに複雑なウイルスを作成する必要が出てきますし、盗み出す情報量も格段に多くなりますので、ウイルス対策ソフトに検知される可能性がより高まります。

そもそも自然な頻度で取引をしている限り、上記の通り全部の組み合わせを入力するのに相当の時間がかかりますので、仮に効果的なウイルスが出てきたとしても、乱数表の組み合わせを全部盗まれる前にウイルス対策ソフトが対応してしまうと思われます。

また、そんなに簡単に預金が盗めるのであれば、被害額は年間数億円なんてレベルに留まらず、数千億円単位になっているはずです。もちろん、それだけ規模が大きいと今度は出金することが難しくなる、という物理的な問題が出てくるのでしょうけれど・・・。

そんなわけで、ネット犯罪への警戒心を緩める必要はないものの、ネットバンキング不正や預金の不正送金について過度に神経質になる必要はないと思うのが記者の今のところの結論でありますが、それでも最低限の自衛策としてはこういうことが挙げられます。

1.乱数表をパソコン内に保存しない
2.乱数表の組み合わせ全てを入力しない(フィッシングの可能性が高いです)
3.ウイルス対策ソフトを必ずインストールし、最新の状態に保つ
4.暗証番号を定期的に変更する

そして最後にそもそも論となりますが、これも言えるのかもしれません。

5.乱数表やワンタイムパスワードを導入していない銀行のネットバンキングは利用しない

今回、被害にあった不動産会社の預金口座は「埼玉県内の信用金庫」ということですが、何となく響きからは・・・こうした乱数表やワンタイムパスワードが導入されていなかったネットバンキングだったのではないでしょうか?

繰り返しになりますが、こうしたネット犯罪に過度に神経質になる必要はないと思いますが、ネットバンキングの不正から預金を守るために、これらの点は最低限、守っていただければと思います。


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