既にボーナス資金などを定期預金などに預け入れてしまい、満期まで当面、預金については考える必要なし、という方は多いと思いますが、一方でびっくりするような高金利の定期預金が見あたらない中で、とりあえず高金利のものが出てくるまで様子を見ようと、運用資金を普通預金に入れている人も多いかもしれません。
あるいは何となく運用を先送りしている間に、気づけば普通預金に資金が溜まっていた、という人もそれなりにいるかもしれませんね。
そんな能動的な理由にせよ、消極的な理由にせよ、普通預金を活用している人が増えているのは何となく想像できますが、実際に数字の上でもそれは確認できるようですね。
上記記事によれば日銀の統計で、個人預金のうち、必要な時にすぐに引き出せる普通預金などの「要求払い預金」の割合が高まり、足元では約50%と過去最高圏で推移している、とのことです。
長引く低金利を背景に、2012年4月に残高で定期預金を逆転したとのことですね。グラフを見れば2000年ごろはまだこうした普通預金の割合は30%程度でしたのでここ10年で普通預金のシェアが大きく高まっていることが分かります。
グラフでちょっと面白いのは2007年から2009年にかけて普通預金のシェアが少し下がった時期がある点ですね。これはリーマンショック後に金融危機が起こり、各銀行が慌てて金利を少し高く設定し、定期預金を集めた時期ではないかと思います。
そういう意味では金融危機も預金者にとっては副次的なメリットが少しはあった、ということでしょうか。
ただしその後は金融危機もおさまり、世界全体で金融緩和合戦となる中、国内の金利も大きく低下しておりまして、定期預金の魅力が相対的に低下し、普通預金の割合が増えている、という流れになっております。
今後、世界景気が回復してくる中で、国内の金利も多少は上昇することを期待したいと思いますが、とは言え急激に上昇することは考えにくく、そういう点では、「普通預金の優勢」はまだまだ続きそうです。
確かに普通預金はいつでも下ろせますし、満期の手続きも必要なく、便利と言えば便利なわけですが、しかしその金利を見ると泣きたくなるほど低いですね。最大のメガバンクである三菱東京UFJ銀行の、現在の普通預金金利はといえば0.02%です。
100万円預けて年間の利息がわずか・・・200円ですね。小数点が多すぎて逆に計算機が必要です。さすがに運用先としては金利が低すぎて資金が勿体ないですね。
普通預金のように、いつでも下ろせて、満期のたびの手続きが不要で、かつそれなりに金利が高い運用商品というのはないのでしょうか?
実は・・・あるんですね。「期間が1ヶ月未満の定期預金」を利用するという方法です。
具体的にはSBI新生銀行の「2週間満期預金」と、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」が有名ですね。どちらも1週間〜2週間で満期が来ますのでいつでも引き出せますし、自動継続にしておけば放っておいても利息がどんどん貯まっていきます。
かつ最も魅力なのは、こうした普通預金に似た利便性がありながら、金利がどちらも極めて高いですね。この2つの短期預金の現状の金利は以下の通りとなっています。
・SBI新生銀行「2週間満期預金」 : 0.20%
・東京スター銀行「スターワン1週間円預金」 : 0.25%
最新の金利はこちらから御確認ください。
>>>今月の定期預金金利比較・ランキング
いずれもメガバンクの普通預金金利からすれば10倍以上ということで比べるべくもありません。100万円預けた時の利息が税前で2,000円〜2,500円ということでちょっとしたお小遣いになります。
加えて普通預金ではなくこうした短期預金を利用するメリットとして、仮にキャッシュカードの盗難などにあっても被害を最低限に抑えられるという点も挙げられるかもしれません。
普通預金に何となく数百万円も放置しておくと、もし何か盗難被害に遭った場合に根こそぎ持っていかれる可能性がありますが、こうした短期預金を利用すれば、少なくともキャッシュカードなどでは下ろせないので即座に盗まれる可能性は低いということですね。
そうしたメリットを考えてか、実際に当サイトでもこれらの預金への関心は高いですね(クリック数が相対的に多いです)。普通預金に運用資金を眠らせっぱなしの人は参考になさってください。
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