気がつけば4月も下旬となり、そろそろゴールデンウィークですね。ご存知の通り今年は日並びが悪くあまり「ゴールデン」な感じはしませんが、ゴールデンウィークに良い印象を持っている方もいれば、あまりよろしくない印象をお持ちの方もいるわけで、後者の方々にはほっとする面もあるかもしれません。
かく言う記者もどちらかと言うと後者寄りでありまして、行楽に出かけるにしてもできればゴールデンウィークを避けたいと思っております。世間の目がなかなかそれを許さないわけですが・・・。
さて、5月になれば季節はもう初夏で、いよいよ夏のボーナスが近づいてくるわけですが、それを先取りするように定期預金については、閑散期にも関わらず結構、魅力的な定期預金金利が散見されますね!ありがたいことです。
この4月・5月についてはそれほど夏の定期預金キャンペーンを待つ必要はない、ということですね。
では、いつものようにまずは足元の市場金利をチェックしてみたいと思います。
長期金利は昨年の夏場以降、ジワジワと金利が低下してきました。年末年始にかけて少し上昇した局面もあったのですが、その後は低位安定していますね・・・残念なことです。
本日(17日)の長期金利は、先月のこの時期の0.605%から0.600%へとほんの少し低下していますね。超・低金利を維持しているということになります。
そうしたこともあって、より定期預金金利と関係の深い1年もの・5年ものの市場金利も不冴えですね。
まず1年もの市場金利は先月のこの時期の0.19%前後から変わらずではあるものの、上記グラフをご覧いただければ分かるとおり、見事なまでに右肩下がりとなっています。日銀による、増税後の新たな金融緩和策の発動の可能性については少し後退したわけですが、金利には全く影響していません。
次に5年もの市場金利ですが、こちらも先月の0.32%前後から変わらずということですが、やはり全体的に見れば「右肩下がり」となっています。
短期的に金利上昇要因として指摘されているのが、日本株の上昇と、アメリカの金利上昇ですが、新興国経済への懸念や、ウクライナ問題によりどちらも上昇がストップしています。
特に日本株については、上記の通り追加的な金融緩和期待が遠のいたことから、株価が大きく下落しており再上昇の機運はなかなか盛り上がってこないですね。
アメリカでは昨年12月に中央銀行であるFRBがついに金融緩和の縮小を決定しましたので、そうは言っても少なくともアメリカの金利は今後どこかで上昇していくものと思いますが・・・。
そうしたわけで前置きが長くなりましたが、5月の定期預金金利は、短期の市場金利も長期の市場金利も低迷していることもあり、基本的には「4月の預金金利が据え置き」ということになりそうです。つまりは預金金利も市場金利と同様に超・低金利を維持するということですね。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=0.19%、5年もの=0.32%というのが定期預金金利の「上限」ということになってきます。定期預金の高金利の目安として参考になさってください。
1年/0.19%で高金利と言われても全くピンと来ませんが・・・。
なお、足元では金利は極めて低迷しているわけですが、短期的にはともかくとして中長期的に考えれば、日本も金融緩和の縮小と共に金利が上昇する可能性はゼロではありません。
ではそうした本格的な金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・大きな目処が2015年4月ですね。というのもこの時期を目指して、日銀は2%のインフレ目標達成を目指しているからです。
逆に言えば、それまでは景気の底上げのために、現状のような異次元の金融緩和が続くのがメインシナリオです。だとすると少なくともあと1年くらいは本格的な金利上昇はなさそうということになりますが・・・どうなるでしょうか。
もちろん、未来の金利も景気もインフレ率も正確に予想できる人はいませんが、少なくとも1年以上は金利が上昇しない可能性を十分考慮した上で預金運用をご検討いただければと思います。
ここで足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
上記の通り夏の定期預金キャンペーンが開始されるまでまだ日にちがある中では、通常金利がお得な銀行へと注目が集まるわけですが、まず目を引くのがSBI新生銀行で、仕組み預金である「パワードワン・プラス」に注目です。最初の5年が0.70%、もう5年延長された場合も0.70%と金利がずっと変わらないわかりやすさ・安心感が魅力ですね。
低迷している10年もの金利=長期金利を超える金利水準というのも、「お得感」を誘います。
ちなみにSBI新生銀行といえば毎回ご案内しているように、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、SBI新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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次に押さえておきたいのがじぶん銀行ですね。キャンペーンではなく、継続的に高金利の「デビュー応援プログラム」を実施していますが、4月からは金利がアップして、新規客には何と3ヶ月もの定期預金が0.55%と言う破格の金利を提供しています。
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また、金利が低迷する中で当面様子を見たいという方も増えているのではないかと思いますが、そうした方には東京スター銀行の「スターワン1週間預金」がおすすめですね。こちらは1週間で0.30%と、他の銀行の定期預金の金利を上回る驚きの高金利と、1週間ごとに引き出せる高い利便性が魅力です。
こちらも先月に金利がアップし、さらに魅力的となりました。
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加えて、東京スター銀行と言えば「右肩上がり円定期」が人気です。今月はこちらもさらに金利がアップし、最大1.0%、最大平均利回り0.955%と、驚異の高金利を実現しています。
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他には、オリックス銀行や、関西みらい銀行、あおぞら銀行インターネット支店、そしてSBJ銀行が恒常的に好金利ですが、中でもあおぞら銀行インターネット支店は1年もので0.30%、5年もので0.45%と高水準を維持していて安心感があります。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.42%となっています。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
マネックス証券で新規に口座開設をすれば最大で22,000円相当のプレゼントがあるため、それも利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
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市場金利・定期預金金利ともに史上最低水準まで低下し続けている今だからこそ、こうした少しでもお得な定期預金・定期預金キャンペーンを上手に、有効に、活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・普通預金(含む1週間定期): 0.01%〜0.30%
・1年もの定期預金: 0.01%〜0.30%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.45%
・3年もの仕組み預金: 0.20%→0.30%
・6年もの仕組み預金: 0.40%→0.60%
・10年もの仕組み預金: 0.70%→0.70%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
これらの中ではやはり、東京スター銀行の1週間定期0.30%、あおぞら銀行の1年0.30%と5年0.45%、関西みらい銀行の3年0.35%、そしてSBI新生銀行の仕組み預金0.70%が目を引きます。これらの定期預金に1/5ずつ預ける、というのも手かもしれませんね。
参考になさってください。
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