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今後の預金金利、定期預金金利の動向/見通し   

2013年6月更新

今後の預金金利・定期預金金利の見通しについて考えてみます。

1.これまでの金利動向

まずは、これまでの実際の金利動向をチェックしてみましょう。一般に「長期金利」と呼ばれる「10年もの国債」の、最近10年間の金利の推移です。

■長期金利推移グラフ(期間10年)

見事なまでに1.5%前後をウロウロしていることがよくわかります。この10年で長期金利は一度も2%を超えていないんですね!

景気回復に伴う金利上昇を期待したいところですが、大規模な金融緩和が実施されている現状では、短期的な乱高下があったとしても、金利が本格的に上昇するのは当面先になってくるのではないかと思います。短期の定期預金を継続しながら金利上昇を待つだけでなく、1年ものや5年もの、あるいはそれより長い期間の定期預金を利用し、確実に相対的に高い金利を確保していくのも手ではないかと思います。

2.こんな時代にオススメの運用方法は?

それでも迷う場合は、たとえば

・1年もの定期預金を1/3
・5年もの定期預金を1/3
・5年超の定期預金を1/3


に分散して預けるという手もあります。住宅ローンで一般的な

「ミックス金利」の「定期預金版」

ですね。これであれば比較的高い金利を確保しつつ
今後金利が上昇しても対応できます。参考になさってください。
■定期預金版「ミックス金利」

3.足元の金利動向と見通し/2013年6月更新

ここで足元の金利をチェックしてみたいと思います。定期預金の金利と関係の深い、「1年もの」市場金利と、「5年もの」市場金利は以下のような推移になっています。

■1年もの市場金利



■5年もの市場金利



驚くほど対照的な動きとなっていますね!1年もの金利は0.25%前後と低く安定する一方で、5年もの金利は特に5月に急上昇し、足元では0.54%前後となっています。

最近では、住宅ローン金利が上昇したと話題になっていますが、4月4日に発表された日銀の「異次元の金融緩和」策以降、国債の金利が大きく上昇(=国債価格は下落)していることから、それに引張られるように5年ものの市場金利も上昇している、ということなのでしょう。

つまりは大規模な金融緩和策発表以降、国債の価格・金利決定のメカニズムが著しく混乱しており、結果としてこのような市場の「誤作動」とも言える金利の上昇が起きている、ということなのではないかと思います。

本来、金融緩和が実施されれば金利は低下するものですし、事実、日本の金利も段階的な金融緩和の拡大により、歴史的に大きく下落してきました。とするとやはり、今回の金融緩和発表により金利が上昇したのはあくまで一時的なものであり、今後は国債市場が落ち着いてくる中で金利が低下していく可能性もありそうですが、どうでしょうか?

国債金利の影響がほとんどない1年もの市場金利が上記の通り低位安定している点も、それを示唆しているような気がします。

未来の金利を正確に予測することはできませんが、仮にそうだとすれば、金利が比較的高い間に、少し長めの定期預金を利用しておいてもいいのかもしれませんね。

ちなみに毎回ご案内しているように、多くの金融機関は、市場からこの金利水準で資金を調達できるということですから、預金集めや事務手続きに手間隙かかる個人の預金金利がこの市場の金利水準を超えることは基本的にはありません

上記金利水準、つまり1年もので0.25%前後、5年もので0.54%前後という水準を、定期預金金利が高金利かどうかの判断の基準になさっていただければと思います。

さて今後の金利動向ですが、短期的には上記の通り、国債市場が落ち着いてくる中で金利が低下する局面がありそうです。

一方、中長期的に見れば、逆に金利が上昇していく可能性は十分ありそうです。金融政策に関しては「出尽くし感」があり、新たな金利低下圧力が生まれにくいとなれば、金利上昇の下地になってきます。

また、なぜこうした積極的な金融緩和が行われているかと言うと、景気回復のためであり、仮に本当に景気が回復し、十分過熱してくれば、いよいよ長らく続いた金融緩和政策が終了し、金利は正常な状態、つまり本来あるべき金利水準まで上昇していくことになりますね。

今の日本でどういった金利水準が適正なのかはよく分かりませんが、黒田日銀が目指すインフレ率=2%というのは一つの目安になるのかもしれません。

果たして金融緩和政策が終了するくらいまで景気が拡大し、インフレ経済へ転換できるのでしょうか?記者自体は少子高齢化という構造的な問題を抱える日本では、インフレ実現は極めて困難なのではないかと思ったりもしますが、期待だけはしておきたいと思います。

ただし、それはあくまで「中長期的に見れば」ということであり、実際には異次元の金融緩和の影響を考慮すれば、当面、金利が大きく上昇することはないという前提で預金運用・資産運用を考えていく方が現実的だとは思います。期待はともかくとして。

参考になさってください。

4.今月の定期預金金利/2013年6月更新

主要な銀行の定期預金金利(300万円以上の場合)は、今月は以下のとおりです。参考になさってください。

・普通預金(含む1週間定期): 0.01%〜0.25%

・1年もの定期預金: 0.01%〜0.27%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.30%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.45%

・3年もの仕組み預金: 0.2
0%→0.30%
・6年もの仕組み預金: 0.50%→0.70%
・10年もの仕組み預金: 1.00%→1.20%

特に様子見ニーズが高まっている現状では、わずか1週間で0.25%の金利を提供している、東京スター銀行が魅力的そうですね。

また、同じく東京スター銀行の「右肩上がり円定期」も、今月から大きく金利がアップし、驚きの1%超え金利となっていますので注目です。

今月からいよいよ夏の定期預金キャンペーンが開始されてきますね。魅力的なキャンペーンが出てくることを期待したいと思います。

詳細は、こちらの定期預金金利比較からご確認ください。 >>>定期預金金利比較(TOPページ)

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