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今後の預金金利、定期預金金利の動向/見通し   

2014年9月更新

今後の預金金利・定期預金金利の見通しについて考えてみます。

1.これまでの金利動向

まずは、これまでの実際の金利動向をチェックしてみましょう。一般に「長期金利」と呼ばれる「10年もの国債」の、最近10年間の金利の推移です。

■長期金利推移グラフ(期間10年)

見事なまでに1.5%前後をウロウロしていることがよくわかります。最近では「1.0%前後」と言いなおした方がいいかもしれませんが、この10年で長期金利は一度も2%を超えていないんですね!

景気回復に伴う金利上昇を期待したいところですが、大規模な金融緩和が実施されている現状では、短期的な乱高下があったとしても、金利が本格的に上昇するのは当面先になってくるのではないかと思います。短期の定期預金を継続しながら金利上昇を待つだけでなく、1年ものや5年もの、あるいはそれより長い期間の定期預金を利用し、確実に相対的に高い金利を確保していくのも手ではないでしょうか?

2.こんな時代にオススメの運用方法は?

それでも迷う場合は、たとえば

・1年もの定期預金を1/3
・5年もの定期預金を1/3
・5年超の定期預金を1/3


に分散して預けるという手もあります。住宅ローンで一般的な

「ミックス金利」の「定期預金版」

ですね。これであれば比較的高い金利を確保しつつ
今後金利が上昇しても対応できます。参考になさってください。
■定期預金版「ミックス金利」

3.足元の金利動向と見通し/2014年9月更新

ここで足元の金利をチェックしてみたいと思います。定期預金の金利と関係の深い、「1年もの」市場金利と、「5年もの」市場金利は以下のような推移になっています。

■1年もの市場金利



■5年もの市場金利



この1年の動きを振り返ると、1年もの市場金利も5年もの市場金利も見事に低下し続けていることが分かりますね。足元では1年もの市場金利は0.18%前後、5年もの市場金利は0.26%前後という低水準となっています。

預金者にとっては全く残念な状況です。

年末年始にかけて少し金利上昇の兆しがあったものの、それも今やすっかり雲散霧消しております。

ここまで金利が低下している要因と言えば何といっても日銀の「異次元」と呼ばれる金融緩和ですね。金融緩和が実施されれば、金融市場に多額のマネーが投下され経済活動が底支えされる一方で、中央銀行=日銀によって国債が買い進められるため、国債の価格上昇=金利低下となっていきます。まさにそうした金融の教科書どおりの効果が発揮され、異次元の低金利が実現している、ということだと思います。

しかし昨年までは意外に対照的な動きに見えたこの1年ものと5年ものの市場金利の動きですが、この1年でほぼ連動した動きとなっていますね。グラフの形も似通ってきました。つまりは両方ともキレイな右肩下がりであるということですが・・・。

ちなみに毎回ご案内しているように、多くの金融機関は、市場からこの金利水準で資金を調達できるということですから、預金集めや事務手続きに手間隙かかる個人の預金金利がこの市場の金利水準を超えることは基本的にはありません

上記金利水準、つまり1年もので0.18%前後、5年もので0.26%前後という水準を、定期預金金利が高金利かどうかの判断の基準になさっていただければと思います。低金利を実感しますね。

さて今後の金利動向ですが、グラフを見る限り金利上昇の兆しは全くないものの、これからどうなるのでしょうか?

やはり基本的には、金融緩和が実施されている間はなかなか本格的な金利上昇は期待できない、ということかと思います。金融緩和の影響を直接受ける10年もの国債金利=長期金利はこのようになっています。



こちらはより金利低下傾向が鮮明ですね。金利水準としては0.4%台ということで、ついに0.5%を割り込んできました!やはり超・低金利です。

金利環境を見渡してみても、日本だけでなく世界的にも金利は低下傾向にあります。アメリカの金利もドイツの金利も低下傾向ですね。

これはヨーロッパなどで景気後退の動きが見られることに加えて、ウクライナやイラクといった地域での軍事的な緊張の高まりが背景にあるものと思われます。

日本でも上記の通り「異次元の金融緩和」が強力に推進されているだけでなく、市場からはさらなる追加的な金融緩和実施が期待されており、そういった点を考慮すれば、 残念ながら金利が近いうちに本格的に上昇していく展開というのは正直、考えづらいですね。

やはり繰り返しになりますが、金融緩和が実施されている間は、多少金利が変動したとしても基本的には低金利が続く、と考えた方がよいと思います。

逆に金利が上昇する時というのは、本当に景気が回復し、十分過熱してきた時ですね。

そうなってくれば、いよいよ長らく続いた金融緩和政策が終了し、抑えられていた金利が正常な状態、つまり本来あるべき金利水準まで戻っていく=金利上昇していくことになります。

今の日本でどういった金利水準が適正なのかはよく分かりませんが、黒田日銀が目指すインフレ率=2%というのは一つの目安になるのかもしれません。

果たして金融緩和政策が終了するくらいまで景気が拡大し、インフレ経済へ転換できるのでしょうか?

記者自体は少子高齢化という構造的な問題を抱える日本では、一時的な円安や消費税増税の影響を除けば、安定的なインフレ実現は極めて困難なのではないかと思ったりもしますが、そこはかとなく期待だけはしておきたいと思います。

もちろんインフレとなれば、その分、預金が目減りしていくことになりますので預金者からすれば「痛し痒し」の面があるわけですが・・・。

参考になさってください。

4.今月の定期預金金利/2014年9月更新

主要な銀行の定期預金金利(300万円以上の場合)は、今月は以下のとおりです。参考になさってください。

・普通預金(含む1週間定期): 0.01%〜0.20%

・1年もの定期預金: 0.01%〜0.40%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.50%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.35%

・6年もの仕組み預金: 0.40%→0.60%
・10年もの仕組み預金: 0.40%→1.00%

いずれも市場金利を大きく上回る高金利ですが、やはりわずか1週間で0.20%の金利を提供している東京スター銀行が特に魅力的そうですね。

一方、長期間運用できる、という方には新生銀行の「パワーステップアップ預金」も魅力です。こちらの金利は最大1.0%となっていますからね!注目です。

今月の定期預金金利の詳細は、こちらの定期預金金利比較からご確認ください。

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